Categories: 金融・リース

メガバンクさん、住宅ローンの「安売り合戦」からそっと撤退中の件——これって結局どういうこと?

日銀の利上げを受け、住宅ローンの変動型金利が約15年ぶりの高水準になったと報じられています。三菱UFJ銀行と三井住友銀行は9月から金利を0.25%引き上げ、みずほ銀行なども10月に追随する見通しとのことです。日経新聞によると、大手行は「安く手広く」貸す従来の競争から距離を置き、住宅ローン販売をネット銀行に移管する動きも出てきているそうです。

ニュースを深掘り:市場全体から見るとどう見えるか

このニュース、「保有株の話」だけで見ると実は半分しか味わえていません。もうちょっとズームアウトして、2つの視点で見てみます。

①銀行の「うまみ」が住宅ローンから法人融資へ移動中

これまで住宅ローンは、銀行にとって「集客装置」でした。低金利を競い合って現役世代を口座に囲い込み、クレジットカードや資産運用の取引にもつなげる、いわば入り口商品だったわけです。ところが日銀が政策金利を約31年ぶりの水準まで引き上げたことで、状況が一変しました。預金を集めて貸し出すという銀行本来のビジネスにうまみが戻り、法人向け融資のほうが住宅ローンより高い利ざやを確保できる案件が増えているそうです。

限られた資金をどこに振り向けるかという話なので、銀行が「利益率の高い法人融資」を優先し、「薄利多売」だった住宅ローンから距離を置き始めるのは、ある意味で自然な経営判断なんだと思います。一方でスマホで簡単に金利を比較できる時代なので、利用者側は「メイン口座はメガバンク、住宅ローンは低金利のネット銀行」と使い分ける動きが広がっているとのことです。

②その受け皿として名前が挙がっているのが楽天銀行

今回の記事でも、みずほ銀行が楽天銀行との連携を検討していると報じられています。実はこの2社、住宅ローンの話が出る前から資本面でのつながりを深めていて、みずほフィナンシャルグループは楽天銀行に対して最大10%程度の出資を検討していると以前から報じられています。すでに楽天カードや楽天証券の分野でもみずほとの提携が進んでおり、楽天グループ全体の金融事業再編の中で、みずほとの関係はどんどん太くなっているようです。

メガバンクが住宅ローンの「表舞台」から一歩引き、その分の顧客をネット銀行に橋渡しする——という今回のニュースは、この楽天とみずほの資本提携の流れの延長線上にある話として見ると、より腑に落ちる気がします。

僕の株ちゃんは?

僕の保有銘柄の中では、楽天グループ(4755)がこのニュースに直結しています。傘下の楽天銀行が、まさに今回のニュースでメガバンクの住宅ローン移管先として名前が挙がっている当事者です。

なぜ影響するのか

楽天銀行がメガバンクからの住宅ローン顧客の受け皿になれば、貸出残高や顧客基盤の拡大につながる可能性があります。またみずほとの資本提携が今後さらに進めば、法人向け商品の開発力や信用力の向上など、楽天グループの金融事業全体にとってプラスに働く要素も期待できそうです。

一方で、住宅ローンは金利上昇局面では延滞や貸し倒れのリスクも高まりやすい商品です。住宅金融支援機構の調査では「返済の延滞が増加する懸念がある」と答えた金融機関の割合が約6割にのぼったとも報じられており、受け皿となる側にとっても、リスク管理の重要性は増していきそうです。

僕はこう考えている

僕は投資の専門家ではないので、あくまで一人の株主としての実感ですが、今回のニュースを見て、日銀の利上げという一つの出来事が、メガバンクの経営戦略だけでなく、楽天グループのようなネット銀行の立ち位置まで変えつつあるんだなと感じました。

「安売り競争から降りるメガバンク」と「その受け皿になろうとするネット銀行」という構図は、楽天グループにとっては事業拡大のチャンスに見える一方、金利上昇局面でのリスク管理という新しい課題も背負うことになりそうです。みずほとの資本提携の進み具合とあわせて、しばらく注目していきたいテーマです。もちろん、これは売買の判断材料としてではなく、あくまで保有銘柄の動向を追う記録として書いています。

まとめ(今日の学び)

日銀の利上げをきっかけに、メガバンクは住宅ローンの安売り競争から距離を置き、法人融資を重視する方向へとシフトしています。その受け皿として楽天銀行が名前を挙げられているのは、みずほとの資本提携が進む楽天グループにとって見逃せない動きだと感じました。


本記事は筆者個人の投資記録・見解を発信するものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載する情報は筆者が信頼できると判断した情報源に基づいていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任において行ってください。


参考情報源


現在の保有銘柄一覧

参考までに、この記事を書いている時点で僕が保有している銘柄を載せておきます。株数や評価額などの金額情報は含めていません。あくまで個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

コード銘柄名
2169CDS
2914日本たばこ産業
4208UBE
4755楽天グループ
4762エックスネット
6758ソニーグループ
7203トヨタ自動車
7751キヤノン
7820ニホンフラッシュ
7921TAKARA&COMPANY
7974任天堂
8002丸紅
8031三井物産
8593三菱HCキャピタル
8898センチュリー21・ジャパン
9434ソフトバンク
9697カプコン
9984ソフトバンクグループ

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