AI利用料が「まさかの請求書」で企業がザワつく件——これって結局どういうこと?

AI利用料が「まさかの請求書」で企業がザワつく件——これって結局どういうこと?

2026年9月1日 オフ 投稿者: for-mountain

AI活用が広がる中で、利用料の高さに悩む企業が増えているようです。日経新聞によると、あるスタートアップはクロードの利用料が年間で数千万円規模に膨らみ、使用量に上限を設ける事態になったとのこと。一方で低価格な中国製AIの利用も進んでおり、コストと性能のバランスをどう取るかが新たな課題になっているそうです。

ニュースを深掘り:市場全体から見るとどう見えるか

このニュース、「保有株の話」だけで見ると実は半分しか味わえていません。もうちょっとズームアウトして、2つの視点で見てみます。

①「安いAI」と「高いAI」が住み分ける時代に

中国の低価格AIモデルが猛烈な勢いで性能を伸ばしていて、簡単な作業ならわざわざ高額な最先端AIを使わなくても済むようになってきているようです。実際、料理宅配大手のドアダッシュが単純なコーディング作業を中国製AIに任せていると報じられているように、「難しい仕事は高性能AI、単純作業は安いAI」という使い分けが企業の間で広がりつつあります。

面白いのは、この状況をAI業界の関係者はそこまで悲観していないという点です。安いAIが増えれば増えるほど、逆に最先端AIの需要は増えるという見方もあるようです。というのも、AI企業のビジネスを制約しているのは「使いたい人がいない」ことではなく、電力やデータセンターといった計算資源そのものが足りないことだからだと言われています。つまり今の主役は「性能競争」よりも「供給力競争」に移りつつあるのかもしれません。

②アンソロピック自体の勢いは、実はすごい

今回「請求書が高すぎる」と話題になっているアンソロピックですが、業績そのものは絶好調のようです。ブルームバーグによると、2026年4〜6月期の売上高は115億ドルと、前年同期比で14倍以上、直前の四半期と比べても2倍以上に伸びたと報じられています。法人向けのコード生成AI事業などが急成長しているとのことで、上場すれば時価総額が2兆ドル規模になる可能性もあるそうです。

高すぎると悲鳴を上げる企業がいる一方で、会社自体の売上は爆発的に伸びている——このギャップこそが、今のAI業界の「強気」を支えている構図なんだと思います。

僕の株ちゃんは?

僕の保有銘柄の中では、ソフトバンクグループ(9984)がこのテーマに直結しています。ソフトバンクグループはアンソロピックのライバルにあたるOpenAIに数兆円規模の出資を行っており、AI業界全体の勢いや採算性の議論は、保有銘柄の評価にも直接関わってくるテーマです。

なぜ影響するのか

ソフトバンクグループの企業価値は、OpenAIをはじめとするAI関連投資の評価額に大きく左右される構造になっています。今回のニュースのように「AIの費用対効果に疑問の声が出ている」という話は、短期的にはAI企業の評価に対する慎重な見方につながる可能性がある一方、「高性能AIの需要自体は根強い」という強気な見方が正しければ、投資先の企業価値はむしろ底堅く推移する可能性もあります。

また、AI業界のボトルネックが電力や半導体といった「供給力」に移っているという指摘は、AI企業だけでなく、その裏側を支える半導体製造装置や電力インフラの企業にとっても追い風になり得るテーマだと感じています。

僕はこう考えている

僕は投資の専門家ではないので、あくまで一人の株主としての実感ですが、今回のニュースを読んで感じたのは「AIが高くなる理由は、突き詰めれば電力や計算資源が足りないからだ」という点でした。だとすれば、ここに日本の技術が食い込む余地はまだまだあるんじゃないかと思っています。半導体製造装置の分野では東京エレクトロンやアドバンテストが最高益を更新しているとも報じられていますし、発電設備の分野でも三菱重工がガスタービン増産に大型投資をしているという話もあります。AIを「安く」使えるようにする技術革新の主役に、日本企業がもっと絡んでいけたら、そこに日本の光が見えてくる気がしています。

もちろんこれは希望を込めた個人的な見立てであって、確実にそうなるという話ではありません。ソフトバンクグループの投資先の動向とあわせて、今後も注目していきたいテーマです。もちろん、これは売買の判断材料としてではなく、あくまで保有銘柄の動向を追う記録として書いています。

まとめ(今日の学び)

AI利用料の高さに悲鳴を上げる企業がある一方で、アンソロピックのようなAI大手の業績は絶好調という、一見矛盾したニュースでした。ボトルネックが「性能」から「電力・計算資源」に移りつつあるという構図を意識すると、日本企業が果たせる役割にも目が向いてくると感じました。


本記事は筆者個人の投資記録・見解を発信するものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載する情報は筆者が信頼できると判断した情報源に基づいていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任において行ってください。


参考情報源


現在の保有銘柄一覧

参考までに、この記事を書いている時点で僕が保有している銘柄を載せておきます。株数や評価額などの金額情報は含めていません。あくまで個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

コード銘柄名
2169CDS
2914日本たばこ産業
4208UBE
4755楽天グループ
4762エックスネット
6758ソニーグループ
7203トヨタ自動車
7751キヤノン
7820ニホンフラッシュ
7921TAKARA&COMPANY
7974任天堂
8002丸紅
8031三井物産
8593三菱HCキャピタル
8898センチュリー21・ジャパン
9434ソフトバンク
9697カプコン
9984ソフトバンクグループ

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