ゼネコンさん、中東情勢のとばっちりで資材集めが大変な件——これって結局どういうこと?

ゼネコンさん、中東情勢のとばっちりで資材集めが大変な件——これって結局どういうこと?

2026年8月30日 オフ 投稿者: for-mountain

中東情勢による建設資材の供給不安を受け、ゼネコン各社が断熱材の調達先切り替えや発注前倒しなど対策を進めています。全国建設業協会の調査では、企業の6割超が接着剤、5割ほどが塩ビ管や断熱材で入荷遅延を経験しているとのことです。日経新聞などによると、資材の複数調達先確保や仕様変更など、各社が工夫を重ねて工期を守ろうとしている段階だそうです。

ニュースを深掘り:市場全体から見るとどう見えるか

このニュース、「保有株の話」だけで見ると実は半分しか味わえていません。もうちょっとズームアウトして、2つの視点で見てみます。

①震源地は「ナフサショック」という原料問題

今回の建設資材不足、たどっていくと行き着くのは「ナフサ」という原料の供給不安です。ナフサは原油を精製して作る石油製品で、プラスチックや合成ゴム、断熱材などさまざまな化学製品のもとになる、いわば「化学業界のコメ」のような存在です。中東情勢の緊迫化を受けて、このナフサの供給や価格が不安定になり、断熱材・接着剤・塩ビ管といった建設資材にまで影響が広がっているというのが実態のようです。

つまり今回のニュースは「建設業界だけの話」ではなく、石油化学というもっと川上の業界全体が抱えている供給網の問題が、川下の建設現場にまで波及してきている構図だと理解すると分かりやすいと思います。中東情勢の緊迫化に終わりが見えない以上、この手の「原料発の供給不安」は今後も色んな業界に飛び火する可能性がありそうです。

②僕が持っているUBEも、実はこの話の当事者

僕の保有銘柄の中に、化学メーカーのUBE(4208)があります。UBEはセメントや化学品(ナイロンの原料になるカプロラクタムなど)を手がけている会社で、報道によると2026年3月期の連結決算は、中東情勢の影響によるナフサ価格上昇を受けて減収増益になったとのことです。一方で今期については増収増益の見通しが示されているようです。

つまりUBEは、今回のニュースで話題になっている「資材不足に困っているゼネコン側」ではなく、その資材のもとになる原料コストの上昇に直面している「川上側」の当事者ということになります。ナフサ価格の動向は、今後もUBEの業績を見るうえで意識しておきたいポイントだと思っています。

中東情勢という一つの火種が、川上の原料メーカーにはコスト増、川下のゼネコンには工期リスクという、それぞれ違う形の重しになっている——というのが今回のニュースの構図だと感じました。

僕の株ちゃんは?

直接のゼネコン株は保有していませんが、UBE(4208)が化学品・セメントメーカーとして、今回の一連の資材供給問題の川上に位置する存在です。ナフサ価格の上昇という形で、間接的にこのニュースとつながっています。

なぜ影響するのか

UBEのような化学メーカーにとって、ナフサは製品を作るための主原料です。原料価格が上がれば、それを販売価格にきちんと転嫁できるかどうかが業績を左右します。今回のように「原料高でも増益」という決算が出ている場合、価格転嫁がうまく進んでいるサインとも読めますが、中東情勢の緊迫化が長引けば原料価格の変動がさらに大きくなるリスクもあり、業績の振れ幅は普段より大きくなりやすいかもしれません。

また、建設業界側の資材不足が長期化すれば、セメントなど建材需要そのものにも影響が及ぶ可能性があるので、川上・川下どちらの動きも注意して見ておきたいところです。

僕はこう考えている

僕は投資の専門家ではないので、あくまで一人の株主としての実感ですが、今回のニュースを見て「中東情勢」というひとつの出来事が、化学メーカーと建設会社という一見遠く見える業界を、原料というつながりでしっかり結びつけているんだなと感じました。

UBEについては、原料高の局面でも今期は増収増益の見通しが示されているとのことなので、価格転嫁の力があるという意味では悪くない話だと受け止めています。ただ、中東情勢自体の先行きは不透明なので、しばらくは決算のたびに原料コストの動向を確認していきたいと思っています。もちろん、これは売買の判断材料としてではなく、あくまで保有銘柄の動向を追う記録として書いています。

まとめ(今日の学び)

中東情勢による建設資材の供給不安は、たどっていくとナフサという原料問題に行き着きます。川上の化学メーカーと川下のゼネコン、それぞれ違う形で影響を受けている構図を意識すると、ニュースの見え方が変わってくると感じました。


本記事は筆者個人の投資記録・見解を発信するものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載する情報は筆者が信頼できると判断した情報源に基づいていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任において行ってください。


参考情報源


現在の保有銘柄一覧

参考までに、この記事を書いている時点で僕が保有している銘柄を載せておきます。株数や評価額などの金額情報は含めていません。あくまで個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

コード銘柄名
2169CDS
2914日本たばこ産業
4208UBE
4755楽天グループ
4762エックスネット
6758ソニーグループ
7203トヨタ自動車
7751キヤノン
7820ニホンフラッシュ
7921TAKARA&COMPANY
7974任天堂
8002丸紅
8031三井物産
8593三菱HCキャピタル
8898センチュリー21・ジャパン
9434ソフトバンク
9697カプコン
9984ソフトバンクグループ

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